おぎゃー献金合奏団とは

 昭和38年,鹿児島県で産婦人科を開業している遠矢善栄博士が,近くに住む重症心身障がい児の三姉妹をみて,何とか救済してあげたいと救いの手をさしのべたのが『おぎゃー献金』の始まりです。これらの子ども達に少しでも幸福を分け与えたいと考え,健康な赤ちゃんをお産されたお母さん方と,それに立ち会った医師や看護師さんたちが愛の献金をと発案されたのがこの運動の発端となりました。

 遠矢博士の提案により,当時の日本母性保護医協会(日母)鹿児島県支部ではこれを『おぎゃー献金』と名付け,昭和39年1月から県内でこの運動を開始し,さらに全国的にひろめたいと,日母本部に提案致しました。そこで昭和39年3月開催の日母定例代議員会にはかったところ,満場一致で可決され,同年7月1日,東大分院講堂において『おぎゃー献金全国運動発足の集い』を開催しました。その後,平成22年11月1日には,公益財団法人日母おぎゃー献金基金に移行し,また平成25年7月に,秋篠宮妃殿下ご臨席のもと,おぎゃー献金運動50周年記念式典が東京會館において開催されました。そして,同年おぎゃー献金推進活動の一環として,おぎゃー献金合奏団が結成されました。


我がおぎゃー献金合奏団の主な活動は,『おぎゃー献金』に広く賛同していただきたく広報演奏活動です。その演奏活動において、バリアフリー演奏会を目指しております。クラシック演奏会の鑑賞には一般的に様々なハードルがありますが、年齢制限を設けておりません。赤ちゃん参加大歓迎なのです。演奏中に赤ちゃんがぐずったとしても気にせず、ありのままを受け入れて、そのまま演奏をお聞きください。赤ちゃんが聴いてくれている反応なのだと団員一同受け止めますから。障がいのある方も、感動で声が出ちゃっても大丈夫です。団員一同それもうれしく感じます。そして、いつも日々大変な中赤ちゃんのお世話や介護をされている介添えの方、その方々にも音楽でひととき癒されてほしいのです。